受験校を絞り込んでいく時期になりましたが・・・
「自分が3年間を過ごす学校なんだから、学校説明会や文化祭に足を運んでしっかり自分にあった学校を選ぶようにしなさい!」よく聞く話です。私、これにいつも違和感を感じるんですよね。
確かに、これってある意味正しい。前提としてその受験生がほぼどこを受験しても合格できるような圧倒的な学力を有しているか、逆に単願推薦基準内申をクリアした学校の中から選び、合格が一定保証されているというような場合です。
これ以外の場合は、選ぶより先に選ばれないと・・・あたりまえですが、複数の学校に合格して初めて選択権発生ですよね。
それに、学校説明会というのは原則としていいことしか言いませんよね。もちろん見せたくないものは隠す。要はお化粧してるわけですよ。学校によってはかなりの厚化粧、整形している場合だってあるかも知れません。
たとえば、進学校の場合なんかは上位10%程度の生徒についての大学合格実績について、延々と語ってみたり・・・受験生や保護者がほんとうに知りたいのは、その学校のボリュームゾーンについてのことでしょ。
東大が○名、一橋が○名、慶応が、早稲田が・・・でもその学校で成績が真ん中ぐらいだと、現役では日東駒専、浪人して何とか法政なんてよくある話です。
私、うちの生徒たちに言うんですよね。「その学校のすっぴんの顔がみたければ、生徒の登下校の時間にあわせてその学校の近くに行けばいいじゃないですか。」
普段の生徒の会話内容や身だしなみ、様々な本当の姿が見えてきます。その学校のスタンダードをよりリアルに感じとれるんじゃないですかね。よく言われているような「学校見学をすることで、第一志望合格に向けたモチベーションが高まる」などはこれで十分に効果があると思いますが。
Takahide Kita