コラム

■2021年の受験終了、そして・・・

1月の後半から始まった2021年高校入試も昨日の都立高入試で終了し、あとは3月2日の合格者発表を待つだけとなりました。

それにしてもうちの子たちは本当にタフですねぇ。たった12名の受験生ですが、ここまでよく踏ん張ってくれたと思いますよ。2月初旬以降、早慶をはじめとし、立教、明治に日大の二高、三高などの付属高、学芸大附属に桐朋といった進学校など合格校を積み上げてきています。あと2、3点及ばなかった補欠繰上げ候補にも早大学院、成蹊、明治学院に国立のお茶の水女子大付属などが望みのある「待機」になっているところです。約半数の子どもたちの進学先がすでに決まっていますが、都立の西、国立、立川を第一志望としている子どもたち数名が都立入試に挑んできたところ、といった現状ですね。

大学付属を志望し、そこに進学が決まった生徒を除き、これからおよそ1ヶ月余りの期間がとっても重要です。うちの生徒たちには「高校入試経由で大学受験へ向かう」実情について、十分に伝えてきたつもりではあるんですが、まだ少しばかりの不安は残っています。

彼らは、これから主要な私立中高一貫経由で大学受験の準備を進めている同世代の「一軍」や「二軍」と対峙していくことになるわけですからね。こういった厳しい現時点での立ち位置を再度確認し、ここから3年間のスケジュールなり青写真を策定することが急務なんです。

来週初めの都立合格発表と私国立の補欠繰り上がりの完了を受けて、この子たち一人ひとりと再度しっかり面談を行い、「行動規範」といえる水準にまでこの先のイメージを作り上げていく予定です。

受験シーズンの締めくくりは一般的には「サクラ咲く」なんでしょうが、うちの場合は開校以来、「雪に耐えて梅花麗し」となっています。また美しい花を咲かせるためにはもう一度「厳しい冬」を越えていかなければなりませんからね。

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Takahide Kita

■あっという間に、こんな時期になってしまいました

11月以降、受験指導や教科指導、冬期講習に日曜特訓、そして志望校別の補習など、ドタバタしているうちに年をまたいで、あっという間にこんな時期になってしまいました。しかも立春を迎えたとたんに、春一番が吹くなんて・・・とにかく時間の流れがはやく感じられます。

すでに、今日は2月4日、中学入試も残すところ9日に予定されている都立中高一貫校の合格発表を待つのみという状況です。私立中志望の子どもたちは、それぞれの第一志望である桐朋中、穎明館中、創価中などに合格と進学が決まりました。高校入試では埼玉の西武文理から始まり、立教までの入試が完了し、さあ、これから早稲田、慶応、桐朋、国立大付属に都立自校作成校など主力校との一杯いっぱいの勝負が迫ってきています。一方で、学習塾の講師としては、最も重要で、楽しい季節です。受験生はもちろんのこと、入試に関わる全ての人が不安と歓喜の中で、自分自身の本性をさらけ出す、そんな季節です。

そんな中で、うちの子どもたちは本当によく踏ん張っていますね。受験校決定の際にも、安易な道に逃げ込むこともなく、受験を通じて自分自身の「あるべき姿」を追い続けています。こうした受験生にのみ与えられる恩恵もあります。それは、この受験を通じて、今現在の自分自身の立ち位置を客観的に示してもらえるということです。

京都大学には届かなかったが、早稲田大学には届いた。慶應にはあと一歩だったけど、立教や明治まではクリアーした。などなど、ここまでの自分の力で越えることができたハードルと、足りなかった自分自身を「合否」という最も客観的で公正な形でたたきつけられるわけですから、否応にも「今の自分が何者か」を知ることになります。そこには、「勘違い」や「思い込み」による現実誤認の入り込む隙間なんてありません。これを越えて初めて、次の目標に向かって再始動することができるのだと思います。

それにしても、この一年はむちゃくちゃ早かったですね。ついこの間、前年の受験が終わり、コロナウイルス感染拡大の社会不安が急拡大したと思ったら・・・もう受験本番ですからね。PEGは八王子にある、ほんとうにちっぽけな学習塾ですが、ほんとうに生徒や保護者のみなさんに恵まれています。コロナ対策にもご協力いただき、消毒液の差し入れをいただいたり、様々な感染防止のための運営上のアドバイスや情報を持ち寄ってもらっています。お陰様で、この一年間、私どものスタッフはもちろん、PEGに関わる一切の関係者にコロナ感染者を出すことなく乗り越えることができました。心より感謝します。

さて、そんな皆さまに支えられてここまできたPEGの2021年入試も間もなくクライマックスを迎えます。一人ひとりの受験生が後悔のない受験をやり切れるように、残りわずかな時間を子どもたちと一緒に乗り切っていきたいと思います。

最後に一言、小6のみんな、お前たち、ほんまにエライぞ!よう最後まで頑張った!俺は君ら全員を心からリスペクトする。そして、PEGを選んでくれて、俺らを信じてくれて、ほんとうにありがとう!

Takahide Kita