■入試を選挙に置き換えると・・・
そろそろ東京都議会議員の選挙が近づいてきたこともあり、わが家のポストにも立候補予定者のチラシが毎日のように入ってきます。そういえば、今日が告示日でしたっけ。
入学試験を選挙に例えた場合、英語が基礎票、数学が浮動票、国語が投票率といったイメージでしょうか。
英語は学習手法が積み上げ式で得点の見込みが最もぶれにくく、昨日偏差値40が今日は60なんてありえない教科ですよね。逆に、数学は問題の出方ひとつで大きく得点が変わってきます。慶応志木で20点だった子が、その4日後の早大学院では80点とったなんてよくある話です。まさに浮動票ですね。
たとえば、国語(投票率)が極端に難しくなって、合格ラインが下がってきたようなときは基礎票であるところの英語が突き抜けるとそれだけで合格圏に入ってしまうようなことが起きたりします。
もちろん、これはある一定レベル以上の入学試験についての話でして、中堅レベル以下の学校についてはあてはまりません。内申点を用いた事前相談で合格内定が出ていたり、併願優遇なんかでまず落ちようがないポジションが確保されていたりしますからね。そもそも、そのレベルの学校では入試問題の出題形態が全く変わらないことがほとんどですから、過去問をやっている受験生からすれば、事前に入試問題を知っているようなものです。番狂わせなんてまずないでしょうね。地方の村議会選挙なんかで見られるような、無投票再選といったところでしょうか。
今年も中3になってから入塾してきた子供たちを結構な数お預かりしています。少しでも高みを目指して日々奮闘中といったところなんですが、浮動票担当の私からしてみれば、今のうちに英語をしっかり積み上げて、基礎票を固めてほしいものです。基礎票のない選挙はとにかく厳しいですからね。
東京都議会議員の選挙は7月2日ですが、うちの子たちの場合は来年の2月が投開票ですから、まだまだ打つ手はあります。今年も例年と同じく「ドブ板選挙」になりそうです。
Takahide Kita