コラム

■目が早い人、遅い人

私、「目が早い、遅い」という表現をちょくちょく使います。たとえば、「学習塾の講師として目が遅いのはダメやね」といった具合いに用います。

もともとは私の好きな俳優、クリントイーストウッド主演の戦争映画で「あいつは目が遅い、目が遅い奴は戦場では一番最初に死ぬ」といった台詞から借用させていただいたものです。「戦場で敵が自分を見つけるよりも早く自分が敵を見つけることができる。また、状況の変化をいち早く察知することができる」といった能力という意味で使われていましたね。

私たちの日々の業務の中でも、目の早い講師は子どもたちや保護者のみなさんのちょっとした言葉や行動の変化をしっかりと見て取って直面する課題の改善をすみやかに図ったり、問題の発生を未然に防ぐといったことができますね。場合によってはその対象は子どもたちに限らず職場のスタッフやプライベートな友人知人に対しても同様でしょうね。

逆に、目の遅い人はこのような問題発生のサインに気付くことなくその問題が大きくなってしまってから大騒ぎをしたり、致命的なところまでいってしまってから慌ててアリバイ的な行動をとったり、言い訳を始めたりとか・・・周りを巻き込んでの大騒動になってしまいます。

これって、その人の「育ち」によるところが大きいとは思いますが、小中学生ぐらいまでであればトレーニングによって一定レヴェルまでは改善することができると思いますね。私たちの行う教科指導(授業)次第では、細かな変化にでも気付くような肌感覚の修得が可能だということなんです。

たとえば、同系統の問題でも条件を少しだけ変えて対照させてみたり、板書のある部分をわざと間違えてその瞬間の子どもたちの反応を確認した上で趣旨を説明してみたり・・・などなど。すべての子どもたちに有効とは言い切れませんが、一定の成果は確実にあります。

私はこういった目を早くするトレーニングを行うことは教科指導内容(解法のテクニックなど)よりも優先順位の高いものだろうと考えますね。「目の早さ」というものが上位難関校の入学試験を突破するための一助となることはもちろんですが、その先にある「生きる力」を支える大切な能力のひとつだと思うんですよね。そもそも、子どもたちが「なぜ勉強するのか」を少しでも考えれば、「まあ、そりゃそうやね!あたり前でしょう」なんて容易に納得できちゃいますよね。

Takahide Kita

■「見た目も大事か!」・・・オレンジ白菜?こいつにはまいった!

私の数少ない趣味のひとつに料理があります。関西風のお出汁をきかせた「たいたん」(煮物)なんかが多いんですが、気が向いたら、ローストビーフやポトフなんかの洋風もやります。まあ、こんな感じですかね。

 健康志向

豚と白菜

ローストビーフ

ところで、今年の前半は天候不順からくる野菜の高騰にはほんとうにまいりました。その頃の話なんですが、ある日食料の買い出しにスーパーに行きましてね、相変わらず高値の野菜をため息をつきながらながめているときに・・・「えっ!この白菜安いやんか!」といった具合で目に入ったのが「オレンジ白菜」様でした。見た目は確かに少々オレンジがかってはいましたが、「まあ白菜には違いないわけやし・・・」と思い、その白菜に向かって「お前、ほんまに白菜やろな?」と何度も確認した上で購入したわけです。

鶏の手羽とえのき、椎茸で焚き合わせにしてみました。が、しかし・・・確かに味は白菜なんですが見た目が・・・完全にNGでして、食欲を減退させることこの上ない、といった惨状になってしまいました。まさか、目を閉じて食べるわけにもいかず、また食べ物を捨てるわけにもいかず、酒のつまみとして酔った勢いで何とか食べ切ったという次第です。

高騰した野菜を少しでも安くといったスーパー側の頑張りで店頭に並んだオレンジ白菜なんでしょうが・・・そういえば、値段が安いのに主婦のみなさんが見向きもせずに積み上げられたままになっていたことを思い出しましたよ。

普段、仕事なんかでは「見た目はどうでもいい!他人に見せるためのノートなんか作ってたらあかん!」などと偉そうに子どもたちに言っている私ですが、料理は見た目も大事ということを再認識させられましたね。

Takahide Kita