コラム

■関西人

私、初めて会う方からよく「関西人ですか?」って尋ねられるんですよね。

「べらんめぇ~、こちとら江戸っ子よ、神田の生まれよ~」なんて流暢な江戸弁で返しても冷たい目で見られてしまいます。これ、二重の意味でしんどいです。

一つ目は、「関西人」って何や、「近畿地方出身の方ですか?」ぐらいに言わんかい。北陸人とか四国人なんて聞かんぞ。

二つ目は、こっちがボケてるんやから、しっかりつっこんでこんかい。せっかくボケてんのに、投げ捨てかよ。

関東に対して関西、大概のものは逆なんですよ。話す際のイントネーション、エスカレーターの流す側、醤油の濃さ、味噌の色、うなぎの捌き方など、何から何まで・・・

話をするたびに「関西の方ですか?」なんて必ずきかれます。どうしても抜けきらないんですよね、上方言葉。その一方で、あっちに帰ると、皮肉交じりに「いやぁ~、江戸弁上手になりはりましたなぁ~」なんて言われちゃうんですけどね・・・おれ、どっちやねん!

むかしむかし・・・初めて東京に来たときには、言葉の壁は確かにありましたね。

一番きつかったのは、電車に乗っているときでした。女性の方はいいんですよ、とっても上品に聞こえて、みんなどっかの「お嬢さん」か「ええとこの奥さん」かなぐらいの感じです。男性の、特に年配の方が「だってさぁ~」、「~じゃん」(あとで知ったことなんですが「じゃん」は横浜あたりの言葉らしいです)、これは正直、気持ち悪かったですね。「こいつら、○○○か!気色悪ぅー」なんて、途中で気分が悪くなってきて電車を降りたことも何度かありました。あと、相手が怒っているのがわからなくて困ったこともありましたね。「何だよぉ~、もう一度言ってみろよ」とか言われてもね。こいつ、なに興奮してるんやぐらいにしか感じないので、つい笑っちゃうんです。

一般によく言われる解説では、「関西出身の人は地元にこだわりを持ちすぎる」ということだそうです。たしかに、「満州ぎょうざ」は食べませんが「餃子の王将」は大好きです。最近では王将の本格的な関東進出で比較的近所に店舗ができましたが、以前は電車代を使ってわざわざ武蔵溝ノ口や橋本まで食べに行っていました。ちなみに王将の餃子って関西と関東で値段違うの知ってました?

さてさて、今週末あたりはたこ焼き器でも出してきて「粉モン三昧」といきますか!まあ、こんな感じですから、いつまでたっても江戸っ子への道は遠いんでしょうかね。

Takahide Kita

■怠け者の節句働き

GWの休暇もあとわずかとなりましたが、休めるときにしっかり休んでおくのは大事なことですよね。私たちにとっての大型連休はGW、お盆、それとお正月といったところでしょうか。

私は今回の休暇を関西で過ごしましたが、今年は京都先斗町で「鴨川をどり」を観覧してきました。

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京都五花街のひとつ先斗町の歌舞練場で舞妓、芸妓のみなさんが勢揃いで日頃修練の芸を披露され、例年5月1日から1ヶ月弱続きます。出演者の中には見知った顔もあり、舞妓さんにたてていただいたお茶をいただいたりしながら、とっても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

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同時に都の夏の風物詩でもある「鴨川床」も始まります。もちろん、行きつけの料理屋さんで早々に川床も満喫させていただきました。この時期は鮎や鱧はまだ早いので、とりあえず京湯葉をいただいたんですが、いつものことながら「目にも美味し」かったですね。

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さて、表題の「怠け者の節句働き」ですが、よく意味を間違って使われます。私にも経験がありますが、普段怠けているためにテスト直前になって徹夜で試験勉強をするはめになったりとか・・・ではありません。日頃働きの悪い者が人が休んでいるときにかぎって、これ見よがしに働き、あたかも自分が働き者であるかのようにアピールするといった類のものをいいます。自分を良く見せたり、後ろめたさを覆い隠すのが目的で、本質的な成果をあげるための仕事とは真逆のものです。

私たち学習塾の場合でも、似たように見えるモノがあります。正月特訓なんてのはそうなんでしょうね。場合によっては9月から始まる後期日曜特訓などもそう映るかもしれませんね。

だからこそ、その内容を充実させて受験生たちの合格する力を増進していくものにしなければなりません。決してイベント的なものにすることなく、その年度にお預かりした子供たちの学力状況を考え抜いた上で、講座内容や教材を一から決めることが不可欠です。

PEGは入塾の際に全ての生徒、保護者のみなさんとお約束しています。「子供たちの学力向上と成長にとって必要なことは全てやります。そこに塾側の都合や要請を入れることは絶対にありません」とね。

本来は本科の授業と講習で十分に合格までの力をつけなければならないわけなんですが、現在、PEGでお預かりしている受験生にとっては残念ながら日曜特訓や正月特訓は必要と言わざるをえません。私たちの指導力がもっともっと高いところにあれば必要のないモノですから、保護者のみなさんにはPEGの側からお願いして受講していただいている形です。もちろん、受講料をいただくことなんてできません。それこそ「怠け者の節句働き」と言われないように、まずは日々の本科や講習での指導に全力を傾けます。

本日から5月度の授業がスタートしますが、小3から中3までの多くの子供たちが早々にPEG自修館(自学教室)で勉強中です!

そういえば、昨日は端午の節句でしたよね。みなさんは菖蒲湯つかわれましたか?

Takahide Kita