コラム

■夢の「あとかたづけ」

昨日の都立中高一貫校の合格者の発表をもってPEGとしては初となる中学入試が終結しました。子どもたちはみんな立派な受験をやりきったと思います。特訓コースの子どもたちはそれぞれ学大付属中、明大明治中など第一志望に進学先が確定し、また都立南多摩中にも複数名の合格者を送り出すことができました。

大手の進学塾さんのチラシに踊るような大きな数ではなく、たった4名の私国立受験クラスとアドバンスコース(他塾さんでは進学コースとか学習科とかいった中学受験を前提としないコース)から2名の都立中高一貫中学の受験といったほんとうにささやかな中学受験でしたが、かなり高水準のアウトパフォームができたとは思います。この10日間は結構な達成感はありましたね。

さてさて、とりあえずここまでは「夢や目標としての志望校合格」を支えに頑張ってきたわけですが、ここでしっかりと夢の「あとかたづけ」をしておく必要があります。これをおろそかにしちゃうと、子どもたちも保護者のみなさんも勘違いをしてこの先えらいことになったりする場合もあるんですよね。

要は、「今この瞬間は決してゴールではなく、スタートだということ」、「今までの頑張りや周りの人たちの応援によって手に入れることができた『その場所』を大事に大事にしていくこと」、そして「次なる夢や目標を持ち、そこに至る道を具体的な形で作り上げていくこと」・・・こういったようなことを再確認しておかなければ、ここまでの成果を台無しにしてしまう可能性が大きく鎌首をもたげてきちゃいますからね。

幸い、うちの子たちは普段からそういったことを耳にタコができるくらい話し聞かせてきましたから、志望校合格にうかれるようなこともなく、ほんとうに自然体で昨日から中学生としての勉強を始動しました。もちろんそこにはこの子たちに倍する人数の新たなメンバーも加わり、新鮮な雰囲気で新学年を迎えられたように思います。

一方で、今日からは主役交代となっています。中学3年生たちがそれぞれの夢と目標をつかみに全力で奮戦する日が続きます。今日2月10日は国分寺や小金井あたりに出かけて行った子どもたちもすべて無事に帰着しました。明日以降も早朝からの連戦になりますから、今日は早上がりですね。

Takahide Kita

■中学入試、終了しました

本日、午前中に2月1日受験校の合格の報告をもらいました。これで、今日受験している国立大付属と都立の合格発表を残して中学入試は終了したことになります。

PEGとしては昨年度は中学受験生を送り出していませんから、今回が開校後はじめての受験となります。すべての合否が判明したあとにあらためてご報告いたしますが、小さな小さな学習塾の5名ほどの小6生の踏ん張りには正直頭が下がります。ほんとうによく頑張りました。

PEGは本来あるべき形の中学受験を考え、行動してきたつもりです。本人や保護者のみなさんが望む6年間を実現するべく、いっぱいいっぱいの受験を子どもたちと一緒にやりきりました。

そこには塾の指導によって持ち込んだ不本意な受験校は全くありません。本人のトラウマにならないための配慮から用意したような鉄板の滑り止め校もありません。こういった厳しい受験を越えていくことで12歳の子どもたちが確実に強く、そして大きくなっていくと心から信じているが所以です。

ところで、明日は二十四節季の立春です。大寒も越え、春がそこまで来ています。毎日のように冷え込んだ日が続きますが、少しずつ日が長くなっていくと思えば、少しばかりですが気持ちも明るくなってきますよね。我が家のバルコニーにも、11月に植えた日本水仙の花がポツポツとつぼみをつけ始めました。

そして今月後半の梅の咲く頃には、15歳の子たちの美しく凛とした花が咲き誇りますように、今日も両手をあわせずにはいられません。

Takahide Kita