■「見た目も大事か!」・・・オレンジ白菜?こいつにはまいった!
私の数少ない趣味のひとつに料理があります。関西風のお出汁をきかせた「たいたん」(煮物)なんかが多いんですが、気が向いたら、ローストビーフやポトフなんかの洋風もやります。まあ、こんな感じですかね。
ところで、今年の前半は天候不順からくる野菜の高騰にはほんとうにまいりました。その頃の話なんですが、ある日食料の買い出しにスーパーに行きましてね、相変わらず高値の野菜をため息をつきながらながめているときに・・・「えっ!この白菜安いやんか!」といった具合で目に入ったのが「オレンジ白菜」様でした。見た目は確かに少々オレンジがかってはいましたが、「まあ白菜には違いないわけやし・・・」と思い、その白菜に向かって「お前、ほんまに白菜やろな?」と何度も確認した上で購入したわけです。
鶏の手羽とえのき、椎茸で焚き合わせにしてみました。が、しかし・・・確かに味は白菜なんですが見た目が・・・完全にNGでして、食欲を減退させることこの上ない、といった惨状になってしまいました。まさか、目を閉じて食べるわけにもいかず、また食べ物を捨てるわけにもいかず、酒のつまみとして酔った勢いで何とか食べ切ったという次第です。
高騰した野菜を少しでも安くといったスーパー側の頑張りで店頭に並んだオレンジ白菜なんでしょうが・・・そういえば、値段が安いのに主婦のみなさんが見向きもせずに積み上げられたままになっていたことを思い出しましたよ。
普段、仕事なんかでは「見た目はどうでもいい!他人に見せるためのノートなんか作ってたらあかん!」などと偉そうに子どもたちに言っている私ですが、料理は見た目も大事ということを再認識させられましたね。
Takahide Kita