コラム

首都圏の高校入試って、やっぱり特別なんですよね

 私、いままで首都圏での高校入試指導を30年やってきましたが、担当した受験生の一人あたりの受験校数はおそらく平均5~6校ですね。これだけでも地方の方からすれば、「えっ!」て感じだと思うんですよ。

もちろん、高校生になれればOKといった入試の場合は、内申点と相談して適正な公立を1校とこれまた内申基準を満たした鉄板の私立を1校、以上終了!なんですけどね。(ちなみに、このタイプの受験は私の場合はありえません!)

まともに受験勉強をやってきた中3生の場合はそうはいきませんからね。

首都圏の高校入試の最大の特徴は有名私大の付属高校がドーンと揃ってることでしょう。やってないのは上智大と東京理科大ぐらいじゃないかな・・・だから高校入試が大学入試のような受け方になってしまうんですよね。

早稲田を2つに慶応、あとは立教にすべり止めに明治なんて形になりますよね。大学入試の場合の国立大学が都立高校に該当するかは少々疑問ですが・・・(これはまた別の機会に)

この入試体系、メリットもあればデメリットもあるんです。

最大のメリットは大学入試にまわっても到底合格できないような大学付属に1都3県の地域限定戦ゆえに合格できちゃうことですね。しかも、予備校に通う必要もなく、模試のたびに「もっとしっかり受験勉強に向かいなさい!」なんて叱る必要もありませんから保護者のみなさん、特にお母さんの精神衛生上のメリットは大きいですね。(笑)

逆にデメリットは、地方にいれば当然に県立のトップ校から東大、東京工業大、一橋大などの旧国立大学1期校(ぼくも古い言い方しますよね・・・笑)に合格できるような子でも安易に付属に進学しちゃうことです。

そして、この見極めが難しい。わたしも毎年のように悩みます。

過去の私の教え子たちの軌跡を思い起こし、いま目の前にいる子に重ね合わせ、これから先の3年間をシュミレーションし、さらに本人の進路(職業)希望や保護者の方の考えなどもこれに併せて判断、アドバイスします。

うちの子たちがここまで頑張ってきた成果を決して無駄にはできませんからね。

Takahide Kita

「人は追い詰められると・・・」

今年もここにきて一気に気温が下がり、秋めいてきました。

入学試験本番まで残すところあと100日余りです。

入試が近づいてくると毎年思うことがあります。

生徒も講師も追い詰められてくると思わぬ力を発揮したり、またその逆に思わぬ取り乱し方をしたりします。要はそれぞれの本性が出ちゃうんですね。

ふだんは「大丈夫かなぁ・・・」なんて思っていた静かな子供がどんどん腹がすわってきて、受験した格上6校すべてに合格!「入試を通してほんとうに強くなったなぁ、大人になったなぁ」なんてよくあります。

一方で、ふだんは結構強気でえらそうなことを言っているベテラン講師が入試本番に近づくにつれて生徒の悪い点ばかりを指摘し始めて受験校のレベルをどんどん下げていったり、合格発表の時間帯にどっかに雲隠れしちゃったり、ひどいのは入試から発表後までの10日間ほど体調不良ということで出てこなくなる、なんてのもありましたね。

私たち進学塾の講師は子供たちに結構えらそうなことを言っているんですよね。

生徒が受験勉強で苦しいときなんかに、「ここが勝負どころだ、辛抱だ!絶対に逃げちゃいけないぞ!」なんてね。

だから、私たちは絶対に逃げちゃいけない。逃げられない。

また今年も、そういったギリギリのところで生徒や保護者のみなさんと向き合う季節になってきました。

保護者のみなさん、心配しなくても大丈夫ですよ。うちにはそんな逃げ上手な講師、一人もいませんから。(笑)

Takahide Kita