コラム

大事なこと…「より高いスタンダード(標準)」を身につけること

大人も子供も同じで、一度身についた癖や習慣はなかなか改めるのが難しいですよね。私なんかもいろんな悪癖があって、これがなかなか改めようにも上手くいかない。

たとえば、「ふつう・・・だよね」という言葉、知らず知らずのうちに口から出てしまうんですよ。これって、相手に反論の余地を与えず、自分が「正」の立ち位置にあることが前提の言い方ですよね。

以前、職場の上司に厳しく指摘していただいたことがあり、その時以来注意してはいるんですが、これがなかなか・・・(苦笑)

それはさておき、子供たちには「良い癖や習慣」を少しでも早く身につけてもらいたいものです。「間違えた問題は決してそのままにしない。必ず正解するまでやり直す!」こんな習慣が身につくようにとの思いで、私たちは日々子供たちの復習ノートに目を通します。いい加減な場合はすかさずカウンターを入れていきます。

これがあたりまえのようにできるだけでも、本当にすごいことなんですよ。世間のスタンダード(標準)からすればかなり高いレベルになっちゃうんでしょうね。

スタンダードって、一人ひとりの個人や集団によって全く異なります。世間のスタンダードに比して、自分の属している集団のスタンダードが高いか低いか、また自分個人のスタンダードはどうか。

小学生、中学生の間にこういった高いスタンダードを身につけることができれば、あとはもう大丈夫、目標に向かって全力疾走するだけですよね。

Takahide Kita

首都圏の高校入試って、やっぱり特別なんですよね

 私、いままで首都圏での高校入試指導を30年やってきましたが、担当した受験生の一人あたりの受験校数はおそらく平均5~6校ですね。これだけでも地方の方からすれば、「えっ!」て感じだと思うんですよ。

もちろん、高校生になれればOKといった入試の場合は、内申点と相談して適正な公立を1校とこれまた内申基準を満たした鉄板の私立を1校、以上終了!なんですけどね。(ちなみに、このタイプの受験は私の場合はありえません!)

まともに受験勉強をやってきた中3生の場合はそうはいきませんからね。

首都圏の高校入試の最大の特徴は有名私大の付属高校がドーンと揃ってることでしょう。やってないのは上智大と東京理科大ぐらいじゃないかな・・・だから高校入試が大学入試のような受け方になってしまうんですよね。

早稲田を2つに慶応、あとは立教にすべり止めに明治なんて形になりますよね。大学入試の場合の国立大学が都立高校に該当するかは少々疑問ですが・・・(これはまた別の機会に)

この入試体系、メリットもあればデメリットもあるんです。

最大のメリットは大学入試にまわっても到底合格できないような大学付属に1都3県の地域限定戦ゆえに合格できちゃうことですね。しかも、予備校に通う必要もなく、模試のたびに「もっとしっかり受験勉強に向かいなさい!」なんて叱る必要もありませんから保護者のみなさん、特にお母さんの精神衛生上のメリットは大きいですね。(笑)

逆にデメリットは、地方にいれば当然に県立のトップ校から東大、東京工業大、一橋大などの旧国立大学1期校(ぼくも古い言い方しますよね・・・笑)に合格できるような子でも安易に付属に進学しちゃうことです。

そして、この見極めが難しい。わたしも毎年のように悩みます。

過去の私の教え子たちの軌跡を思い起こし、いま目の前にいる子に重ね合わせ、これから先の3年間をシュミレーションし、さらに本人の進路(職業)希望や保護者の方の考えなどもこれに併せて判断、アドバイスします。

うちの子たちがここまで頑張ってきた成果を決して無駄にはできませんからね。

Takahide Kita