コラム

■補欠待機

「全力を出し切ったから悔いはない」なんてよく聞く言葉ですが、ほんとうに?って思いませんか。試験で不合格になれば、やはり悔いは残りますよね。

あの時もっとこうしてればよかったのかな・・・なんてね。入学試験では補欠待機という区分があります。合格まであとわずか数点届いておらず、欠員が出た場合に繰り上げ入学許可がもらえるという例のあれです。

今年も早稲田、立教をはじめとしてうちにも補欠待機の子がいます。これは普通に不合格の場合と違って合格ラインまでの点差が見えちゃいますから、「あと3点、何とかならんかったんか!」と思う反面、子供たちの側からみればその「あと3点」を何とかしてそのラインだったかもしれませんよね。

【以下、急遽内容変更】

嘘みたいな話ですが、このコラムを書いているまさに今、立教の補欠待機の子に繰り上げ通知が届きました!!!

これは・・・うれしい!涙が出そうなくらいうれしい!やはり、神様は見ておられた!

受験の神様、ありがとうございました。

Takahide Kita

■「縁」を結ぶ

今月から新年度の小学部がスタートしました。新たにPEGの生徒になった子供たちが少々緊張しながら教室の中に座っています。先週初めて問い合わせをいただき、面談のうえ3月からの入塾手続きを完了した中学生たちが3月からの受講に備えて早くも事前学習を開始しています。

つい先日までは、道ですれ違っても見ず知らずの他人だった子供たちや保護者のみなさんとご縁をいただき、これからは真剣に向き合いながら人間関係のパイプを太く、強くしていくことになります。

ここまでの私立高入試において合格を手にした受験生たちは、中央、立教、日本女子大、明治学院などに進学先を順次決定しています。3年間を過ごす場所、そしてそこで出会う人たち・・・新たな「縁」を結んでいきます。

例年、受験が終了し受験生たちを卒業生として送り出す際に必ず伝えておくことがいくつかありますが、その中の一つに「これからの自分の置かれた場所を大事にしなさい」というのがあります。みんな、時間が経つとともにその有難さを意識しなくなっちゃうんですよね。これだけ懸命に頑張ったこと、自分自身でリスクをとって果敢に挑戦したこと、そして家族をはじめとしてそれを支えてくれた人たちのこと。その上に「今の自分の居場所」があるんですよね。

それまでの縁を大切にしながら、新たな縁を結んでいく。以前お仕えしていた会社の上司に教えていただきました、「自分が渡ってきた橋は大事にして、決して壊すようなことはしてはならない」ってね。

それぞれの最高峰を目指してほんとうに頑張ったこの子たちのこれからが良き縁に恵まれ、幸多からんことを願わずにはいられません。

Takahide Kita