コラム

■「先憂後楽」

これは、私が普段の生活をしたり、仕事をする上での座右の銘です。そうそう、岡山後楽園の語源にもなっているあれです。

本来の意味は中国北宋時代の「天下の憂えに先んじて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」といった政治家の心得を示したものなんですが、私の場合はそんなたいそうなものではありませんから、少々意味を勝手に変えさせていただいて使っております。(もちろん、子供たちに話す際には誤解しないようにちゃんと語源どおり正しい意味を説明してはいます。)

私ってほんとうに面倒くさいことが大嫌いで、すぐに楽をしたがるタイプなんですよ。だからいつも「どうしたらもっと楽ができるかなぁ」なんて考えちゃいます。「えーっと、来週の仕事で楽をするには・・・」とかね。自宅でも動くときは、往復とも手に何かを持っていることが多いですね。消耗品なんかも安いときに買っておきますから、いざ使うときになって慌てて買いに行くなんてことなどはほとんどありません。

仕事でも子供たちには「もっと楽をすることを考えろ。そのためにどうすればいいかを考えろ!」なんてよく言いますよ。入試本番で楽をさせるために、周到な準備をするんですよね。他が10分かかる問題を3分で片付けるような仕込みをするわけです。

さて、明日から東京と神奈川の一般入試が始まりますが、入試本番に向かう子供たちに「最後の最後まで諦めずにしっかり考えて頑張って来いよ!」ってよく聞くフレーズですよね。まあ、その通りといえばそうなんですけど。実際は、そこにたどり着くまでの指導内容や学習時間で8割がた勝負の結果は決まっているんですよね。残りは受験倍率と入試問題の出方かな・・・

今年のうちの場合は筑駒や開成に願書が出ているような子はいませんから、入試本番でしっかり考えなきゃならないような状況に陥るケースはほとんどないと思います。落ち着いて、正確に「作業」を進めることができれば大丈夫ですね。

さて、そろそろ子供たちもやって来ました。受験校別の最終チェックと実際の入試問題を使ってのイメージトレーニングを始めるとします。これが今年度の受験生に対する実質的な最後の指導になりますね。

Takahide Kita

■今日は入試直前の日曜日、本日も受験生たちは格闘中です!

今年の中学入試はおおむね終了し、高校入試も始まっています。PEGでも受験生たちがそれぞれの「最高峰」をつかみ取ろうと必死に手を伸ばして頑張っています。

いくら多くの学校に合格しても本人の身体は一つですから、入学する学校はただ一校しかありません。今年の受験生たちはすでにここまでの入試で全員が高校生になる資格は有していますが、あと1週間で、更なる高みを目指していくことになります。

男子の場合は立教新座等の合否結果を受けて、ここからの受験校の変更も完了しました。中大付属や中大杉並から慶応義塾へ、日大二から早大学院へといった具合ですかね。例年では私立高の受験結果を受けて、とりあえず自宅の近くの都立高校に出願しておいた願書を西、国立、立川などへの都立の差し替え(出願変更)もかなりの数あるんですが、今年は内申点で大きく負けている子たちが多く、以前のように特別選考枠もありませんから・・・合格可能性0の都立に出願変更しても意味がないわけですから、こっちのほうは厳しいですね。

さて、今日の直前特訓のメニューはズバリ「入試本番での出題予想問題」です。私は数学担当ですから、ここでドーンと嵌れば一気に20~30程度の点数が上ぶれて合格判定D、Eの子たちが合格圏に入っていきます。狙いは「直前にやったかやっていないかで大きく差がつく問題」で、かつ「正解を出すまでに計算量を伴わない問題」といったところでしょうか。

ここまでの入試ではうちの子たちにとってはかなりいい感じでの出題が続いています。この流れで、2月10日以降もお願いしたいところですね。

Takahide Kita