コラム

■胡蝶蘭、再び

昨年のPEG設立の際にお祝いにいただいた胡蝶蘭なんですが、2度目の花が次々と咲いています。入試の直前期に咲き始めたのとはまた別の鉢のものです。

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外は桜が満開のこの時期ですが、これはこれで教室を華やかにしてくれ、私たちの目も楽しませてくれます。

ちなみに、私が一番好きな花は紫陽花です。とにかく、賑やかなのがいいですね。花言葉は「移り気」とか「残酷」なんですけど…(苦笑)

他では、桔梗なんかも大好きです。一輪挿しにはよく映えますし、凛とした上品な紫が落ち着いた雰囲気を醸し出してくれますよ。6月の初め頃には花屋にも並ぶんじゃないかな。それと、お酒をこよなく愛する私としては、一緒に酔っ払ってくれる酔芙蓉なんてのは親近感がわいて他人のような気がしません。(笑)

Takahide Kita

■「ピッカピカの進学校」って

東大何名合格とか様々なランキングや物差しがありますが、私の中での基準は私立最難関大学への指定校推薦枠の「余りかた」ですかね。この話をすると、「ちょっと変わった見方ですね」なんてよく言われます。

私は学校や学習塾などを見る際には、その集団の「スタンダード(標準)」を一番重視します。そのスタンダードが世間のそれに比して高いか低いかで、その場所の価値が決まるように思いますね。

指定校推薦についていえば、早稲田や慶応、上智などの大学側がそれぞれの指定先高校に対して学力の評定基準を示します。たとえば評定基準4.2とした場合にこの基準値をクリアしている者に推薦入試に応募する資格があるわけなんですが、高いスタンダードにある高校でこの基準をクリアしている生徒にとっては、魅力的なものにはならないんです。この生徒たちからすれば、わざわざ指定校推薦なんて利用しなくても一般入試で合格が可能ですし、もっと上位の東大、一橋大などにそこそこの確率で合格できるわけです。一方で、これが魅力的に映る生徒はこの評定基準に届いていないため、指をくわえて見ているしかない・・・したがって指定校推薦の枠が余ってしまうわけなんですよね。

逆に、スタンダードが低い高校の場合では、学内でその評定基準を満たしていても、そんな大学にはとうてい一般入試での合格はできそうもないために、この推薦枠はたいへん魅力的なものになります。たった1名の枠に希望者が殺到し、奪い合いになったりすることもあるでしょう。なんだか、「蜘蛛の糸」のような光景が目に浮かんで、少々切なくなっちゃいますよね。

ここ十数年来の入試制度改革の成果もあってか、都立高校の中にもこういった「ピッカピカの進学校」が見られるようになりました。私の知る限りでは、都立日比谷と西がすでにこのレベルにあるようです。

Takahide Kita