コラム

■神無月

いつものように京王線の駅を出て、いつもの道を通って今日もPEGに出勤してきました。そして、いつものようにその通り道にある神社にお参りし、これまたいつもと同じお願いをしてきたわけなんですが・・・。

「そういえば、この願をかけ始めたのは5月の中頃やったなぁ、かれこれもう4ヶ月以上になるか。まあ大願成就はもっと先でも、そろそろマイルストンの一つくらいはクリアさせてくれよ」なんて思いながら、チャリーンとお賽銭を投げ込んでから、パーン、パーンと二拍して、ふと気がつきましてね。しもた、今月は10月、神無月やった!ということは・・・神様は出雲に出張中でお留守!?こりゃ、あきまへん!賽銭が無駄になってしもうた!

まあ、このご時世、物騒やから神様も手下の一人くらいは留守番に置いてはるやろから・・・と思い直して、キッチリ伝言を頼んでくるしかなかったですよね。

しかし、日本国中の神様が出雲に「10月だよ!全員集合!」ということは、今この瞬間、京都の北野天満宮で合格祈願している受験生のみなさんも、大阪の今宮戎さんに商売繁盛を祈願している社長さんも、どこぞの八幡様にでもお参りして衆議院総選挙の当選を祈願している候補者のみなさんも、みーんな、空っぽの御社に向かって真剣にお願いごとをしているということになりませんか。

小6と中3の子供たちが来たらさっそく伝えておかなければなりません。「湯島天神あたりに合格祈願に行くなら、来月以降にしなさい」ってね。

最後に、またつまらんことが頭に浮かんできちゃいましたよ。全国の神社って、やっぱり1年の中では10月の売上が一番キツいんでしょうか?「夏のラーメン屋さん」か「冬のアイスクリーム屋さん」みたいな感じになっているのかもしれませんよね。

Takahide Kita