コラム

■「北野天満宮2020」with コロナ

先日、北野天満宮まで小6、中3受験生たちの合格祈願に行ってまいりました。例年は春と秋に2回お参りさせていただくのですが、今年は例の「COVID-19」の影響で長距離移動がはばかられ、「こんな調子じゃ、今年は行けなくなるかも知れんなぁ・・・ヤバイかな!」と思いましてね、10月(神無月)に入って神様がお留守になる前に伺ってきました。

京都駅に降り立った時の景色からして、例年とは全く異なります。駅前のバスターミナルの人出なんて、ピーク時の半分もありません。おそらく3割弱程度という感じでしょうか。そのままバスに乗り、烏丸通りから堀川通りを上って30分程で「天神さん」に到着しました。

そこで目に入ってきた景色がこれもまた・・・「ありゃー!」という感じで、とにかく人がいない!大鳥居をくぐって、「ガラーン・・・」

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さらに中門をくぐって、「ガラーン・・・」

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いつものようにお賽銭を入れ、二礼二拍一礼、参拝を済ませて振り返り、絵馬と護符を求めるために社務所へ・・・、こちらもご覧のとおり、「ガラーン・・・」

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いつもなら参拝者で大賑わいの大絵馬が奉納されている休憩所にいたっても、「ガラーン・・・」

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さらには、牛さんも「撫で撫で」してくれる人もなく、ヒマを持て余した雰囲気MAXという感じでした。

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「しかし、最大手とはいえ北野の天神さんもキツイなあ、これでやっていけるんやろか。売上半減どころの騒ぎやないやろな、神さんの立場上、人間ごときに頭下げてコロナ対策の各種補助金や給付金の申請も出来んやろし・・・神さんにも在宅勤務とかリストラとかあるんやろか」なんてアホなこと考えてしまいました。

なんとも、凄い違和感はありましたが、とにかく例年同様の気合い十分のお参りはさせていただいたつもりです。まあ、これだけ祈願する人が少なければ、神さんもお手隙でしょうから、いつもより丁寧で細かな仕事をしてくれるはずですよね。「PEG、ラッキー!」とか思いつつ、今年の合格祈願は完了です。

PEG受験生諸君!「神頼み」の方は万全だ!あとはみんなの学力如何にかかっています。残り4ヶ月余り、これまでに倍する頑張りに期待します。

Takahide Kita

■トランプ劇場もそろそろ最終回なのかな?

早いもので、あの大統領選挙のサプライズからもう4年近くが経ちます。朝のニュース番組で開票速報と自分のポートフォリオを見ながら、「うぉー、マジか!」なんて驚いたのがつい先日のことのようです。あれから3年半、ある意味で斬新な発言、行動で世界中を振り回してくれました。彼のTwitterのつぶやきひとつで世界中の株価が乱高下したり、「アメリカファースト」を激しく訴えて、それまでの既成概念を次々に破壊していったわけです。

私がこの3年半で感じたことは、シンプルに言えば「この人、ほんとうに正直なんだ」ということでしょうか。最初は、「この人、演じているかな・・・」とも思ったんですが、やっぱりこいつは地でやってるのねぇ・・・が今となっての実感です。どんな国のリーダーでも、かろうじて建前で「協調」、「互恵」、「おもいやり」などという言葉を表に押し出してはいますが、本音は、自国ファーストで自分ファーストですよね。でなきゃ戦争なんてものは起きません。

加えて、この人、やると言ったことはやりますよね。現に、TPPからの離脱、地球温暖化防止条約からの撤退、大規模税制改革による大幅減税、そして鉄鋼アルミ分野での関税規制をもっての国内斜陽産業(ラストベルト地域)の保護などなど、メキシコ国境に壁までつくっちゃいました。これらは、その結果の良し悪しは別として、すべて彼の選挙公約です。

私、こういったタイプの人、好きとは言わないまでも、憎めないんですよね。

国の内外を問わず、「○○のトランプ」などと呼ばれている方(なかには自称の場合もあるでしょうかね、笑)がこの間に雨後の筍のごとく生まれています。私の故郷の姫路でも「姫路のトランプ」と呼ばれる方がおられたようで、先日、全国版の報道で破産されたというニュースを耳にしました。ニュースで報道されるくらいですから、そこそこは大物だったということでしょうか。まあ、昔から、「今太閤」だとか「浪速の○○○」とか呼ばれて、行ききった人はほとんど記憶にありませんし、その多くが悲劇的で惨めなな結末をむかえていますからね。

でも、トランプ氏は大統領なんですよ。アメリカ合衆国という自由主義、民主主義の本家本元の国民が公正な選挙によって選んだ「アメリカ合衆国第45代大統領」なんですよね。間違いなく世界中への影響力No.1のお方なんです。

一般人が彼のように振る舞ったところで、そこには人々の支持によって裏づけされた基盤もないわけですし、その発言や行動の目的から言っても、そりゃ単なる「下品で変な人」、「勘違いした人」ということになってしまいます。それどころか、友達がいなくなっちゃうでしょうね。ちなみに、トランプ氏とは大統領になる前からのお付き合いがある日本人金融マネージャーのH氏によれば、トランプ氏はほんとうにいい人で、相手にこまやかに気を遣う人ということです。

そんなこんな「トランプ劇場」ですが、果たして近々最終回を迎えて「Good by!~ Fin.~」となるか、12月から「Season2 Start!」となるか、正直、本邦の選挙より興味深く、ワクワクしてしまいます。平凡で停滞し閉塞感に覆われた日常よりも、その方向性はともかくとして、動きや変化のある刺激的な日々を過ごしたいと願う「自分」がここにいます。

Takahide Kita