■「正しいこと」を「正しく」行う
「正しく行う」と「正しいことを行う」は全く違いますよね。最近、ほんとうにこのことの違いを考える機会が多くなりました。
多くの人は自分が信じることや上司に指示されたことを日々、正しく行っていますが、それが正しいことを行っているのかどうかはまた違った話になりますよね。定められたマニュアルどおりに業務を正しく遂行しても、上手くいかないケースって結構あります。
以前に「ゼークトの4類型」についてこのコラムで取り上げましたが、「間違ったことを正しく行う」ことは自分自身のみならず、周りも巻き込んで残念な結果を招く危険がほんとうに大きいと思います。
そこで、正しいことを正しく行おうとするとき、いつも頭を悩まされる問題が、対象者や対象物(個体)と時間の問題です。Aさんに対しては正しいことであったとしても、Bさんに対しては正しくなかったり、昨日までは正しかったことが、今日は必ずしも正しいとはいえなかったりしますからね。
私も含めて多くの人は、そこまでの経験や成功体験などによって自分の中に「ものさし」を作って、その基準をもって周りの人や物を測り、その手法を相手に押し付けがちです。そして、その「ものさし」はしばしば硬直したものであり、柔軟性を欠くことが多いように思います。
私たちの身のまわりでも、「○○中学には、前にA君が合格できたんだから、今年のB君はまず受かるでしょう。」とか、「△△高等学院は英語ができれば、数学なんか30点もあれば大丈夫!」なんて平気で語っちゃうような人、結構いるんですよね。
私、よくスタッフや、保護者のみなさんに言いますよ。「それは去年の○○中学の話しでしょ。今年は受験する生徒も違うし、入試問題も違う!」
今年も夏が過ぎ、一人ひとりの受験生に対して、「正しいことを正しく行う」ことが求められる季節になってきました。
Takahide Kita


