■「推薦入試」と「内申番長」
本年度においても私立都立ともに高校入試の推薦入試が行われました。本来、入学試験をはじめとした選抜試験、資格試験においては統一した共通のテストを全ての志願者が同じ条件で受験し、公平に得点上位者から合格者を決定していきます。したがって、推薦入試というのはこの原則の例外として存在するものです。
推薦入試には様々な要請から、様々な入試制度が存在します。狭義では合格した場合の入学拘束がかかる「単願推薦」、広義では一般入試の中に存在する一定の基準を満たした生徒にあらかじめ合格内定を付与した形の「併願確約」も含みます。
私、関西から上京して学習塾の講師を始めた頃にこの仕組みを知らなかったもんですから、併願確約がとれている生徒に対して「これじゃあ、とうてい合格点まで届かん!どないしよう」なんて困っていたんです。そこに先輩講師のYさんから「あいつは併願確約やから大丈夫よ」って言われまして・・・
「それって、絶対に落ちないんですか?」
Yさん:「うん、落ちない。今まで落ちた生徒は見たことない。」
「でも、入学試験受けるんでしょ?」
Yさん:「とりあえず受けることは受けるけど、合格は事前に決まってるんよ。」
「受験する前から合格が決まってるということは、これって裏口入試ですか?」
Yさん:「ちょっと違うんだなぁ、それに受験料以外はお金払ってないしね。」
その後、次のようなことを教えていただきました。この仕組みがないと高校生になれない生徒が一定数発生すること。人気のない私立高校は学力を度外視してでも定員を埋めることに懸命なこと。そういった利害が一致して成り立っている仕組みであること・・・等々。前にもこの場で書きましたが、「受験していないのに合格通知をもらえた生徒」もいたぐらいですからね。(ほんとに、受験確認ぐらいはちゃんとやれよ・・・笑)
よくよく考えてみると、これって「推薦」という言葉を使うからわかりにくいわけですよ。「別口入試」とか「勝手口入試」では聞こえが悪いでしょうから、他に何かいいネーミングをすればいいでしょうね。
(次回につづく・・・)
Takahide Kita

