■ゴミをまたがない
昨日のYahooニュースで埼玉県の高校生が交通量の多い道に散乱した大量の折込チラシを拾い集めて警察から感謝状を贈られた記事が出ていました。そのまま通り過ぎては、何もしていない自分が辛くなるからということでした。
私もこの記事を読んで、なんだかホッとさせていただき、うれしい気持ちになりましたね。
私自身、恥ずかしながら、電車の中に転がっている空き缶を自然と拾えるようになったのは30歳を過ぎてからなんですよね。それまでは、見てみぬふりをしたり、拾っても自分が電車を降りる直前にサッと拾ったり、なんて具合で、周りの目が自分の行為を偽善と見ているのではないか、なんて考えちゃってました。
それに比べて、この高校生は16歳なんですよね。この子を育てられたご両親やご家庭のみなさんに敬意を表したいですね。
戦前のように、「至誠に悖るなかりしか、言行に恥ずるなかりしか・・・」なんて風に育てられたわけではないでしょうから、その家庭や学校などの生活環境の中で自然と備わってきたものなんでしょう。ほんとうに素晴らしいと思います。
10年ほど前から自分に言い聞かせていることに、「ゴミをまたがない」というのがあります。これは、以前勤めていた会社の先輩に教えていただいたことなんですが、その時以降、自分の行動規範の大事な一つになっています。
言葉どおり、「落ちているゴミを見てそのまま放置しない」というのはもちろんですが、それ以外の事柄においても、問題点に気づいているのに何もしないことがないように努めています。
仕事がら、これはほんとうに大切にしていかなければならないものだとつくづく考えさせられます。
Takahide Kita