コラム

■立場をかえれば・・・

あと今年も残すところ、もう3日間となりました。クリスマスも終わり、今はお正月の準備に何かと慌しい毎日ですよね。

ところで、クリスマスのニワトリさん、どんな気持ちだったんでしょうね。世界中でクリスマスのお祝いにチキンが振舞われますよね。ニワトリからすれば、クリスマスが近づいてくると毎日が生きた心地がしないんじゃあないでしょうか。朝起きたら、同じ鶏舎で語りあってきた隣りのニワトリ君がいない!なんて、ショックでしょうね。

ひとつの事柄でも立ち位置をかえて、見方がかわれば全く違ったように見えます。

私は物事を結構はっきり言うタイプだと思いますが、自分の考え方はともかくとして、自分と異なった考えを聞くことを自分自身に言い聞かせています。

私自身が結構極端な考え方になりやすい性質なので、自分に意見をしてくれたり、アンチテーゼを示してくれる人は不可欠なんですよね。

昔、学校で先生に言われたことがあるんです。「お前はもっと人とわかりあうようにせなあかん。」てね。私、「人とわかりあうってどうすればいいんですか?」なんて先生に聞いてみたら、先生「そりゃ、もっと相手の立場になって考えることやろ。」とおっしゃったんですよ。私、「そんなの無理です。生まれた場所も育った家も現在の環境も全く違うのに、相手の立場になんかなれません。」先生、「なら、お前が考えとる『わかりあう』ってどういうことなんか?」って。私、生意気にも言いましたよ。「相手は、この人は自分とは違うんだな。だから、相手を尊重しなければいけない。おれの考えをこの人に押し付けたりしちゃいけない。わかりあうってこういうことです。」なんてね。その時確か先生にむちゃくちゃ怒られた記憶があります。

自分が強く信じることと全く真逆の位置に同じだけの質と量を備えた人の思いがある。なんか、ぼんやりですけど、いつもそう感じながら日々を過ごしています。

Takahide Kita

○自習室から見える成長

冬期講習の一コマ目は13時からのスタートですが、事務処理もたまっていたので、昨日と今日は10時より校舎を開けています。中3生には開いているということだけ伝えておきましたが、多くの生徒が10時から自習にきました。

何が素晴らしいって、教室の雰囲気。(自習に来ること自体が素晴らしいとは思っていません。家でできる子は家でやればいいですし、それがベストだと思ってます。)それぞれが黙々とというか淡々とやっていることもいいんですが、何より他の受験生への配慮が外から見ててもわかります。一番好きなのが、彼らのドアを閉める所作(笑)。開校当初はドアをドタンバタン音を立てながら自習室に出入りしていましたが、今の彼らは本当にクラシックの会場かってくらいにそーっと出入りします。そんなの当たり前じゃないって思う方もいると思いますが、これって自身が真剣に勉強やっていないと気づけないことだと思います。自分が真剣にやっているからこそ、その時にされて嫌だろうなということは絶対にしない。いつもなら、隙を見つけては自習室の生徒とじゃれにいく私ですが、今日はその静謐を崩すのがあまりに勿体なくてできなかった。それでまた何がいいって、その雰囲気を感じた下の学年の子も、何も言われてないのに、そーっと閉める。それを見て思わず拍手(ちっちゃめに)。

中3は時間との勝負です。スタートの遅かった君たちは仕上がりもギリギリになることでしょう。一回の過去問、模試の結果で一喜一憂することなく、やるべきことを日々淡々とこなしていってください。

うちの子達だけではなく、真剣に受験勉強と向き合っている子供たち、みなが報われるといいなと心から思います。

って記事を上げようと読み直していたら、今来た中3がドタンバタンって入っていったー!コラー!!(今年のうちの中3生は、落ちをつけてくれることに定評があります)

Kyoshitsu Cho