コラム

頑張っているんだけど・・・

頑張っているんだけど、成績が上がらない、上手く成果に結びついていない。それってやり方間違っていませんか?

「もっと頑張れ!」、「もっと時間をかけなきゃ!」

でも、やり方がおかしければさらに間違った方向にむかって行っちゃう。受験勉強の場合は、「不合格に向かって全力疾走中」なんてことになる。

ドイツの名将にハンス・フォン・ゼークトという上級大将がいました。彼は前線指揮官として最も武勲を立てるのは「有能な怠け者」だと言っています。様々なものの機能性を発揮させ、どうすれば自分が楽に勝てるかを考えるからだそうです。

彼はこうも言っています。最もダメなのは「無能な働き者」である。働き者ではあるが、間違いに気づかないまま進んで実行し、更なる間違いを犯してしまうから。

これは軍隊における組織論ですが、有能を「正しい手法」、無能を「間違った手法」と言い換えれば、勉強や仕事においても「なるほどなぁ・・・」とうなずくことができます。

私はよく言うんですよね、「楽をしようとすることは決して悪いことじゃない。重要なのは、楽をするためにあらかじめどんな前捌き(準備)をしておくかじゃないか。それなしに楽をしようとする奴は単なる怠け者やからね。」

単なる怠け者は煮ても焼いても食えません。

みなさんは、間違った手法で頑張ってしまっていませんか?

Takahide Kita

やるまえから、あれこれ悩まない!

入塾希望者の面談を行っていて、いつも思うことがあります。

「今から入塾しても大丈夫ですか?」、「今までやってきている生徒たちの中に入って問題なくついていけますか?」

これに対する私の回答は、

「大丈夫なわけないでしょう、そんなのあたり前です。」、「もちろん問題はいっぱい起こりますよ。」

私に言わせれば、「全く問題ありません」なんて言っちゃう方がどうにかしている。もし、そんなこと言ってる学習塾があったら、まず疑ってかかったほうがいいですよ。

それじゃあ、今まで通ってきている子供たちは何なの???   受講料返してあげたほうがいいんじゃない?

問題が発生するほうがあたり前で、要はその問題が発生したときにどれだけ的確にかつスピーディに解決できるかが重要なんです。その上で、入塾した後の成果が出るための方策とスケジュールを具体的に示すことが大事なんです。

新約聖書にもありますよ。

民衆:「主よ、どうか私たちの不安を取り除いてください」

キリスト:「わかりました、取り除いてあげましょう。では、あなたたちの不安をここに見せてみなさい。」

民衆:「・・・」

人間の思いや行動パターンって、どんなに社会機能が発達しても、二千年前とほとんど変わっていないんですよね。

問題の核心部分のまわりをぐるぐるまわってばかりでは何も解決できません。まだ起きてもいないことを不安に思い、何も始められずにいることのリスクのほうがはるかに大きいんですよ。

Takahide Kita