コラム

昨日は、久々に「おもしろいモノ」を見せていただきました!

私はものごとを最初に始めた人や厳しい状況からスタートしたにも関わらず最後まで行き切った人が大好きです。心から賞賛しますね。

昨日のアメリカ合衆国大統領選挙におけるトランプ氏もそうです。

私たちのフィールドで言えば、上品で内申点の高いクリントン女史に下品でいい加減な内申オール3(教科によっては1もあったようですが)のトランプ氏が入試本番で勝利したわけですからね。しかも、これがほんとうに強い。

長い選挙戦の最中、「トランプリスク」などという言葉が世の中に出まわり、自身の目指す成功が世界中の人たちからリスクと認識されてしまう。普通の人ではこんなの耐えられないでしょ。私なんか心が折れてしまいますよ。

ところで、昨晩のトランプ氏の勝利演説をご覧になられましたか。私は演説をTVで見ていて、「おや、こっちは漢の高祖とは逆か・・・」などと感じました。

漢の高祖(劉邦)は強大な敵である項羽に何度も敗れ、苦境に立たされながらも最後はこれを滅ぼします。その過程での劉邦は人を大事にし、情け深く、いわゆる「人たらし」であったと伝えられていますが、ひとたび権力の座に着くやそれまでの功労者たちをことごとく排除して400年にも及ぶ劉氏の漢王朝を築きました。

一方で、トランプ氏は選挙戦の最中は暴言ともいえる過激な発言や行儀の悪い振る舞いを繰り返していましたが、昨晩の勝利宣言の際は紳士的で礼を失することなく全くの別人のようにみえましたね。

私なんかも、生徒指導の際に意図的に極端で激しい言葉をしばしば用います。右に5動かそうとしたとき、5の力をかけても5の位置まで来ない。10ぐらいの力で右に引っ張って、やっと目的の5の位置まで来る。

選挙中からこの点を指摘していたアナリストの話を私は複数回耳にしました。「トランプ氏は周りに大変気を遣う方で、人の話によく耳を傾けてくれる頭のいい人」だそうです。

頭の良さや非凡を装う凡人はその辺に吐いて捨てるぐらいいますよね。でも、凡人や馬鹿を装う人は・・・怖いですよ。

権力の座にのぼりつめた人は、その過程ではなく、その後の権力の行使や統治の仕方によって後世に評価されます。来年1月からのトランプ大統領、私にとっては大変興味深いですね。

Takahide Kita

「Dニモマケズ Eニモマケズ」

合格判定Dにも負けず Eにも負けず

内申オール3にも過去問30点にも負けず

全員合格への強い意志を持ち

弱気になることはなく決して諦めず

いつも元気に頑張っている

1日に授業4時間と面談と質問受付3時間をこなし

あらゆることを生徒たちの成長の為にし

よく生徒の様子を見 話し そして理解する

八王子の北口の大手進学塾の先の

小さなボロビルの教室にいて

東に数学がわからない生徒あれば

行って解決してやり

西に悩める保護者あれば

行ってその悩みを共にし

南に不合格になりそうな受験生あれば

行って受験校の組みなおしをする

北に入試が近づき親子喧嘩があれば

生産性がないからやめろと言い

不合格のときはともに涙を流し

勝負の夏はバリバリ授業をし

生徒  保護者に鬼と呼ばれ

ほめられもせず 苦にもされず

そういうものに私はなりたい

Takahide Kita