■ついでに、ちょっぴり「都のかをり」を
北野天神へのお参りのついでに、少しだけ都のかをりを楽しんできました。といっても、いつものように2泊、3泊とゆっくりすることもできませんので、まずは北野天神で厄年を迎えた家族の厄払いからのスタートです。

北野天満宮はそもそもが菅原道真公をお祀りしていることもあり、厄除けの神様としてもかなり有名です。都に深い恨みを残して大宰府で亡くなった道真公ですが、その後、怨霊となって都に天変地異をもたらしたと伝えられていますよね。そういった力があってこそ、逆に厄除けもできるといったことなんでしょう。護符を買い求め、名前と年齢を記入し、厄払いをお願いすることになります。山積みになった御札を見て、改めて北野天神さんの絶大なるパワーを思い知らされた気がします。
加えて、私自身のこともひとつぐらいはやっておこう、なんて思いまして、そこから三条寺町までバスで移動、行きつけの「矢田地蔵」にお参りをさせていただきました。

京都の街に連なる大きな寺社とは異なり、商店街の隙間にちょこっとたたずむ感じのお地蔵様です。ここも、何かのご縁で、かれこれ15年ほど前から寄らせていただいているんです。お地蔵様(地蔵菩薩様)はありがたい仏様でして、特に私のような罪深い者を地獄から救ってくださいます。今後ともよろしくおねがいしますね。
ここ三条寺町界隈には見知った店も多く、本能寺さんまで歩く間には何軒もの画廊があり、私もお手頃なものを何度か買い求めたりしたこともありますが、やはり一番は牛肉の三嶋亭でしょうかね。古くからあるすき焼きの名店で、同志社を創設された新島襄先生も奥様の八重さんと一緒に通われたとかで、その客室も当時のまま残っています。


京風のすき焼きなので、御出汁にザラメでいただくのですが、これもまた絶品といえますね。ちなみに、お値段の方も想像するほどではありませんので、一度は召し上がってみてはいかがでしょうか。
そうこうしているうちに陽も傾きはじめまして、そこから歩いて10分ほどの蛸薬師にあるいつもの料理屋に入りました。こちらは矢田のお地蔵さんよりもながい付き合いでして、もう20年以上にはなりますかね。

いつものカウンター席に腰かけ、いつものお料理をいただいて、「フーッ」と一息。

でもここにもコロナの影響がありまして、馴染みの花板さんがお休みなんですよね。(ちなみに、ここの花板さんは私の料理の師匠なんです!)女将さんの話によれば、店のスタッフも出勤日数を減らしての営業ということでした。まあ、料理の方は、いつもながらのクオリティで全く問題はなかったのですが、少しばかり残念ではありましたね。そういえば、いつもは満席になる店がこの日は私を含めて3組のお客でしたよ。

すでに、京都にかつての喧騒はありません。以前は、うっとおしく感じていた外国語の飛び交う人混みもありません。改めて、今回の事態の深刻さを強く感じました。
Takahide Kita






