■こんな「近未来予想」どうですか?
「運転免許20回落ちた、何度受けても合格できる気がしない。日本死ね!」なんてSNSにアップされたことが引き金になって、○○新聞が大きく取り上げる。すると△△党の議員さんが国会で取り上げて、代表質問したりします。
議員さん「なぜ、こんなに多くの国民が自動車運転免許試験に合格できないんですか?」
政府答弁「交通における安全確保の観点から従来どおりの試験をおこなっており、適正と考えております。」
議員さん「そもそも筆記試験で90点が合格ラインなんて、高すぎるでしょう。90点じゃなきゃいけない理由は何ですか?70点じゃダメなんですか?60点じゃ安全が確保できない理由を示してください。」
政府答弁「従来どおりの試験を適正に実施していくことが妥当であると考えております。」
議員さん「答弁になっていません!このことによって、一体どれだけの国民のみなさんからドライブの楽しみを奪っていると思っているんですか!現行の試験での合格率がすでに20%を切っているんですよ。今すぐに善処する必要があります。これが国民大多数の声なんですよ!」
結果、△△党は次回の衆議院議員総選挙において、NPO法人「自動車免許試験に合格できない人を支援する会」や自動車メーカー業界団体の要請を入れて、「全ての国民に自動車運転免許の交付」を公約に掲げることになりました・・・
今、こんな話を聞けば「そんなバカなことにはならない」と思うでしょう。僕は、きっと似たようなことになると思いますよ。私が生きているうちには、そうなって欲しくないですけどね。だって、今現在、私たちの身のまわりで起こっていることって、30年前には「そんなことありえない」と思っていたこと多いでしょ。20年前の人が聞いたら、呆れて空いた口がふさがらないといった類のものがいっぱいあるじゃないですか。願わくば、今私たちの目の前に次々に出現する「なんでもありの茶番」が20年後の人たちから、「そうだね、あんなバカげたことをやっていた時代もあったよねぇ~」なんて笑い話にされていて欲しいものです。
その歴史や風土から独特の気風で知られる福島県の会津地方では、今でも教室や道場にこんな書が掛けられているところがあると耳にしたことがあります。「ならぬことは、ならぬ」。思考が硬直なものになり、視野が狭くならない程度に私たちも心の片隅には置いておきたい大事な言葉だと思いますね。
Takahide Kita