コラム

■受験生といえども・・・

家庭にとっては受験生がいるだけでその一年間、結構不幸ですよね。

家族旅行なんかにも出かけにくいでしょうし、お正月なんかは入試直前ですから家族揃って派手に新年を祝うなんてのもやりにくいですよね。普段の生活でもついつい気をつかっちゃう。とにかく受験勉強の優先順位を一番においてストイックな生活をしているわけですから、周りとしても、「まあこの時期はしょうがないかな・・・」なんて様々なことをつい大目にみてしまう。

結果、受験生本人の「王子様・お姫様化」や「貴族特権階級化」が進行する、なんて状況が例年発生します。

私、入試が近づいてくると毎年こんな声かけしますよ。

「今日は家の手伝い何かやったか?一日に最低一つはやらんとな!」

「お前まさか、自分の部屋の掃除とか親にやらしたりしてるんちがうやろな!」

「その弁当、自分で作ったんか?そうか、おかあちゃんが作ってくれたんか。おかあちゃんにありがとうの一言でも言わんとあかんぞ!」

*ちなみに、うちの教室長は毎日自分でおにぎりを作っております。(ご立派!!)

確かに、受験生はストレスがたまります。でも特別扱いなんかする必要はありません。自分の部屋にこもって、家の中のことはすべて「上げ膳据え膳」なんてのは、気持ち悪いでしょ。少なくとも、私の教え子にはいてほしくないですね。

師走の忙しい時期、家族の一員としてやるべきことはしっかりやる。

受験の神様は、そういったこともちゃんとご覧になっていると思いますよ。

Takahide Kita

■私にも「こだわり」がありましたよ

私の古くからの友人でやたら「こだわり」という言葉を使う人がいます。私より5歳ほど年長の方ですが、車、バイクから食べるものや着るものまであらゆるものに対して徹底してこだわりを主張されるんですよね。口癖は「男はこだわりを持たんとだめだ」です。

まあ、私のほうといえば、食べ物関係でポテトチップスは湖池屋、ヨーグルトはチチヤス、醤油は龍野のヒガシマルといったぐらいかな、と思っていたんです。

ところが、先月自宅にいらっしゃった方に「あんたはほんまに季節感にはこだわるなぁ」なんていわれましてね。「なるほどそういえばそうかもしれない」と改めて思ったわけです。

たしかに自宅の各部屋に飾ってある絵やタペストリーなんかは季節ごとに取り換えてますし、そうしないとなんかしっくりこないんですよね。もうすぐ正月ですが、毎年かならず南天飾りはします。それが終われば、桃の枝を買ってきて出窓の花瓶にさしておく、なんて感じです。

季節の旬の味もほぼ忘れずにいただいています。GWあたりからは幼鮎、夏には鱧、そうそうこれからは寒鰤がおいしいですよね。千枚漬やすぐきなんかもそろそろ店頭に並ぶ頃です。

春になれば、祇園の「都をどり」は必ず観に行きますし、梅雨の時期には自宅近くの高幡不動の「紫陽花まつり」は欠かしません。

「こだわり」って、すでに自分の日常になっていて、人に言われてあらためて気がつくようなものなんでしょうね。

そろそろ冬至が近づいてきたんで、明日あたり柚子でも買いに八百屋をのぞいてみますか。今年の柚子湯は12月21日です。

Takahide Kita