コラム

■決して目には見えないけど・・・「強い心」、「美しい心」

「花も美しい、月も美しい、それに気づく心が美しい」

私の自宅の和室にかかっている色紙にこんな言葉が書いてあります。これは禅の名言で、円覚寺の足立大進老師の筆によるものです。

私の勝手な解釈はこうです。

「もし、この地上からすべてのヒトがいなくなってしまっても、そこに花は咲き続けている。そして、夜になれば月は出でる。でもその花や月を愛でる人間がいない。それでも花や月は美しいといえるのか。美しいとは人の心の感応であって、決して絶対的なものではない。」

一昔前に私が病気がちなパートナーと一緒にいた頃のことです。自宅には常に花を飾っていましたが、調子のいいときにはそれを美しいと感じていたみたいですね。逆に調子が悪いときは、まだ枯れてもいないのにすぐに捨ててしまいます。今思えば、心の状態を写すバロメーターのようなものだったと感じますね。

人はその時々の心の持ちようでその思考やそこから生まれる行動が異なってくるものなんでしょうか。おそらくそうなんでしょうね。

PEGで生徒や保護者向けに配付している「轍」という冊子があります。過去の受講生が受験生へのメッセージやアドバイスを寄稿してくれたものをまとめたものなんですが、そのほとんどには「どうしたらモチベーションを維持できるか」、「成果がついてこない時期に心が折れないようにするには・・・」などが語られています。受験生にとっては日々の心の持ちようが大切なんだなぁ、と改めて感じさせてくれます。

さて、そろそろうちの子たちの受験校を確定させる面談が始まります。彼らの「未来のカレンダー」作成の第一歩ですからね。決していい加減なことはできません。来年の2月の子供たちの心に思いをはせながら全力で取り組みます。

Takahide Kita

■「納豆」、「スクーター」、「雪」

これは私が苦手にしているものベスト3(ワースト3)です。

「納豆」、こいつだけはどうしようもないですね。私は関西育ちなんで、納豆というものは子供の頃から食卓にあがってきたことがありません。修学旅行で東北に行った時も同級生のほとんどは手付かずだったように記憶しています。

料理屋なんかに行った時にお任せコースをオーダーすると、「お嫌いなものはありますか?」って聞かれますよね。「納豆がダメです」と答えると、必ず「関西の方ですか?」と問い返されます。また、「納豆は身体にいいのよ!」なんて結構くどくど言われますから、邪魔くさくなってきまして、10年ほど前からは「嫌いなものはありません!」と答えるようにしています。

ただ、「食わず嫌い」といわれるのもしゃくなので、一ヶ月に一度ぐらいかな、スーパーで一番小さいのを買ってきて、気合で口に流し込みます。でもただ食べるだけでは、私にとっては修行にしかならないので、その日に仕事や会議で嫌な相手と会わなければならない場合なんかにあわせて、その当日の朝に食べるようにしています。まあ、不快感に耐える練習ですね。最近では、「死んだ親父の遺言で納豆は食べられない」とか「先祖代々の家訓で納豆は食べてはいけないことになっている」などいい加減なことを言ったりもしています。(笑)

「スクーター」、こいつは怖くてよっぽどのことがない限り乗りません。私、高校生のときからバイクには乗っていますがタンクが膝の間にないとダメなんですよね。ニーグリップがきいてないと怖くてコーナーで上手くバイクが倒せないんです。KawasakiやYAMAHAの大きなのに乗って山梨や栃木あたりの峠を攻めたりするのは何の問題もないんですけど・・・

「雪」、これは全くもってNGです。私、瀬戸内の雪のない所で育ちましたんで、雪の日はまともに外を歩けません。普段3分の道のりでもよちよち歩きになって軽く10分はかかりますし、ひと雪で平均3回程度は転倒しますね。翌日は変な歩き方をしたことが原因だと思いますが、必ず筋肉痛が出ます。

今日は雪の予報が出ていましたから、昨日の夜から憂鬱でした。午前中にどんどん積もってゆくのを窓から恨めしそうに眺めながら「まだ11月やど、ワレなめとんのか!ふざけんなよ!」なんてぶつぶつ言っていましたが、まあ諦めというか覚悟を決めて出勤してきました。幸い今日はまだ一度も転んでいませんので、帰る頃までには雪がとけて消え去っていることを祈るのみですね。

この冬も前途多難です。(泣)

Takahide Kita