■言葉は怖い、活字はもっと怖い
言葉はほんとうに怖いものです。
言葉によって救われることも多いですが、何気ない一言で知らず知らずのうちに相手を深く傷つけたりもしますよね。しかも、奇妙なことに人ってこういう場合には素直に謝ることが出来ないことが多いんですよ。どうでもいいようなことだと簡単に謝れるのにね。だから、言われた方は忘れたくても忘れられない。その相手の顔を見るたびに思い出してしまう。これまで積み上げてきた人間関係が瞬時に崩壊なんてことになっちゃう。
メールなんかは活字ですから、もっと怖い。
相手の顔が見えないですから、その場で追加修正することもできないし謝ることも出来ない。結果、自分の考えや思いが正確に相手に伝わらない。相手が腹をたてて返信してくれればまだやりようもあるんでしょうが。
以前、私もメールで大勢の方々に指示や報告を出したりしていましたが、送信する前には何度も何度も読み返したものです。「この部分はしっかり伝わるだろうか。あの人なんかは曲解するんじゃないだろうか。」なんて具合ですよね。
私たちは、この「言葉と活字」を生業としています。しかも、その「言葉と活字」の多くは感受性の豊かな子供たちに向かいます。ひとつ間違うと、子供たちのモチベーションを大きく損なったりもしますが、怖がって表面上だけの「なでなで」で済ませてしまえば子供たちは勘違いをしちゃいます。
だから相手の顔を見ながらの声かけと面談がとっても大事になるんですよね。特にこれからの2ヶ月間は五感を研ぎ澄ませながらの生徒たちとの「にらめっこ」になります。
Takahide Kita